ラ・ヴィータ

2005年1月30日
本日はKなせさんと劇を見に行きました
というのもKなせさんの同期の方が出演するって言うんで
見に行ったんですけどね
それが「ラ・ヴィータ」っていうタイトルだったんですけど(笑)

一人の老人が過去を振り返りながら
生と死について考えるみたいな内容でした
その老人が一応主人公なんですが
老人の父と母、弟、妻、娘、愛人、友達
というのが出てきました
過去を振り返ってる形なので父も母もみんな生きてます
っていうか皆さん若い感じでした

主人公は芸術家っていう設定だったんですねー
で、いろいろ作品を作るんだけど
母親の「完璧じゃないなら無いほうが良い」っていう言葉を胸においてたので
作る作品作る作品を壊してたという
完璧を求めるが故に誰とも相容れないっていう感じだったんですね
で、生まれてこない方が良かったんじゃないか?とか考えるものでした

生まれてくる時から父親に嫌われてて
生まれたくないからへその緒で自殺するとか言うような赤ちゃん
っていう設定で
かなり無理はあるんだけど…
でも家族が些細なことで喧嘩するような家だったら生まれたくないと思うのかもしれないなって
外の世界が絶望的でも生まれてきたいと思うから赤ちゃんは生まれてこれるっていう
キリトさんの言葉とかを思い出してしまったり…

その子どもの時の自分とも老人は話をするんですけど
その子どもの時の子はとっても純粋なんですよね
芸術家になるっていうのも子どもの時からの夢で
きっと親とかにいろいろ言われて変わっていっちゃったんだろうなぁっていう
子どもの時の感性のままでいったら凄い芸術家になってたよ
って子ども頃の自分に言われるんですよ
子どもの頃にもてた自由さっていうのあるよなーって
例えば空の色を塗るとしても
全ての子どもが青で塗るかって言ったら青じゃない子どももいるよね
でも大人に空の色は青色だよっていわれて
段々変わっていって
感性が失われていく
そんなところまで考えちゃったりしました

その子どもが描いてた未来とは違うものになっちゃって
老人は子どもに謝るんだけど子どもはその未来を受け入れます
でもただ一つだけ
「もう少しだけ愛されたかったな」って
生まれてくることすら望まれてなかったら
やっぱりそう思っちゃうだろうなって考えたら泣いちゃいましたね
生まれてくることすら拒むくらいの子だったんだけど
最後は「やっぱり生まれてきて良かった」って言ってて
そのセリフもグッときましたね

死の間際に
両親、弟、妻、娘、愛人、友人
が脳内世界だと思うんだけど出てきて
一言ずつ主人公に言っていくんですが
あんなに嫌ってると思われた父親も
「自分に似てるからキツクあたってた。
本当は愛してたんだよ。」
って言うんですよ
そのセリフを聞いてたら色々と考えちゃって
涙が出ました
終盤は本当に涙が流れちゃって
凄い考えさせられる内容でしたね

話の流れと考えたことがまじってて分かりにくい日記になった気がしますが
良い劇だったよって言いたいですね
久しぶりに泣いた気がするし

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